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サンプル/よろず商会/ドメイン情報モデル/標準

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2007-06-22/ サンプル/よろず商会/ドメイン情報モデル/物語を公開しました。

ドメイン情報モデル

標準

ドメイン情報モデルの標準的なモデリング結果です。

登場人物

BOI構造枝「登場人物」では以下の登場人物をモデル化しています。

  • 購入者
  • 販売者
  • 出品者
  • 従業員
    • 販売員
    • 購入員

購入者は、よろず商会の顧客で、よろず商会から古美術の商品を購入する人や業者です。

販売者は、よろず商会に商品を販売する人や業者です。

出品者は、よろず商会に商品販売の委託を行う人や業者です。

従業員は、よろず商会の従業員です。従業員には販売員と購入員の2種類があります。販売員は商品を購入者に販売する従業員、購入員は商品の購入や委託販売の取次ぎを行う従業員です。

道具

BOI構造枝「道具」では、以下の道具をモデル化しています。

  • 商品
    • 在庫商品
    • 委託商品
  • 出品券
  • 現金

商品は、購入者がよろず商会から購入する「もの」です。商品は、商品名、購入価格、販売価格から構成されています。

商品には、在庫商品と委託商品の2種類があります。

在庫商品は、よろず商会が販売者から購入して在庫として持っている商品です。

委託商品は、出品者から販売を委託された商品です。委託商品は、出品券への参照を部品として持っています。

出品券は、出品者が販売委託をするために商品を出品するときに、証明書として渡されるチケットです。

現金は、よろず商会が事業に用いる現金です。

出来事

BOI構造枝「出来事」の上では、出来事はモデル化していません。出来事はBOI構造枝「登場人物」上にある登場人物の中でモデル化しています。

本格的にモデルを作成する場合にはBOI構造枝「出来事」の下に出来事をモデル化していくのがよいのですが、作業の効率の観点では登場人物の下に出来事を並べると便利です。これは出来事を発生させる主体となる登場人物から出来事を抽出するのが自然な流れだからです。もちろん、ある程度モデルが複雑になってきた時点で、登場人物の下に作成した出来事をBOI構造枝「出来事」に移すとよいでしょう。

登場人物「購入者」は、出来事「購入」を発生させます。出来事「購入」は「購入者」から「販売員」に対する出来事です。出来事「購入」により、よろず商会では「商品」が減り、「現金」が増えます。

登場人物「販売者」は、出来事「販売」を発生させます。出来事「販売」は「販売者」から「購入員」に対する出来事です。出来事「販売」により、よろず商会では「商品」が増え、「現金」が減ります。

登場人物「出品者」は、出来事「出品」を発生させます。出来事「出品」は「出品者」から「購入員」に対する出来事です。出来事「出品」により、よろず商会では「商品」が増え、「出品券」が減ります。なお「出品券」が減るというのは、出品券が新規に発行されオープン状態の出品券が増えることにより一種の負債が増え、よろず商会の価値が減ることを意味しています。

登場人物「販売員」は、出来事「支払い」を発生させます。出来事「支払い」は「販売員」から「出品者」に対する出来事です。出来事「支払い」により、よろず商会では「出品券」が増え、「現金」が減ります。なお「出品券」が増えるというのは、出品券がクローズされることで一種の負債が減り、よろず商会の価値が増えることを意味しています。

参考

モデル内での登場人物、道具、出来事に対する参照関係を分かりやすくするために参照関係を破線で示した図を用意しました。実際のモデル作成時には、特に重要な参照関係のみ補足情報として破線矢印による参照情報を記述すると良いでしょう。

登場人物の参照関係

標準/登場人物の参照関係

登場人物への参照は主に出来事から行われています。

また、道具では道具「出品券」から登場人物「出品者」に対する参照を行っています。

道具の参照関係

標準/道具の参照関係

道具の参照は主に出来事から行われています。

出来事の参照関係

標準/出来事の参照関係

本モデルでは、出来事への参照は行われていません。これは、出来事が登場人物の下で直接モデル化されていることによります。