サンプル/よろず商会/ドメイン情報モデル/物語
2007-06-22/ サンプル/よろず商会/ドメイン情報モデル/物語を公開しました。 |
物語
物語はユースケースに対応するモデルです。
問題空間で発生する物語を明確にすると、必要となる登場人物、道具、出来事をより高い精度でモデル化することができます。
ドメイン・モデルの情報モデルにおける物語は要求モデルのユースケース・モデルの物語のサブセットとなっています。
情報モデル上では、簡単な形で物語を定義しておき、要求モデルの中で詳細化していくことを想定しています。
標準モデルとの相違点
標準モデルとの相違点は、BOI構造枝「物語」に物語をモデル化していることです。以下の物語があります。
- 商品を購入する
- 商品を販売する
- 商品を委託販売する
以下で順に見ていきましょう。
商品を購入する
物語「商品を購入する」の主役は「購入者」、相手役は「販売員」です。
「商品を購入する」が実行されることにより、よろず商会では「商品」が減り「現金」が増えます。
「商品を購入する」の脚本は出来事「購入」の実行です。
商品を販売する
物語「商品を販売する」の主役は「販売者」、相手役は「購入員」です。
「商品を販売する」が実行されることにより、よろず商会では「商品」が増え「現金」が減ります。
「商品を販売する」の脚本は出来事「販売」の実行です。
商品を委託販売する
物語「商品を委託販売する」の主役は「出品者」、相手役は「購入員」です。また脇役として「販売員」と「購入者」が居ます。
「商品を購入する」が実行されることにより、よろず商会では「現金」が増えます。また、「商品」と「出品券」が増減します。ただし、終了後は「商品」、「出品券」とも元に戻ります。
「商品を購入する」の脚本は出来事「出品」、「購入」、「支払い」の実行です。